間違いだらけのヘリ選び 第1回
UH-1 [イロコイ]もっともヘリらしいヘリ
解説
 アメリカ軍においてまさに軍馬のような存在であるこのUH-1イロコイは、機体種類に戦闘型と輸送型が用意されている。双方とも機体スペックに大きな差はなく操縦性はいたって素直で操縦しやすく、パワーも必要十分で扱いやすい、ヘリ操縦の入門用に最適である。輸送型のほうが若干操縦しやすいようになっているようだ、こちらの方が練習には向いているだろう。
【攻撃型】
 パイロットとガンナーの二座席となっており、パイロットに無誘導ロケットランチャー、ガンナーにはM124機関砲と40mmグレネードランチャーを用意する。ロケットランチャー、グレネードで地上制圧、機関砲で対ヘリ、まさにこれ1機でどうにでもといった感じだ。装備面では全く不満な点はない、ロケットランチャーが1発発射するごとにリロードするようになったが、たいした問題ではない、いまだ強力な対地攻撃能力を持っている。問題といえば強いていえばグレネードのがあげられる、私は未だかつてこれで敵を倒したことも、倒されたこともない、驚異に感じたこともない、攻撃範囲が狭く当てにくいことが問題なのだろう。使っている方から見ると手榴弾程度の効果しかにようにも見える。改良する余地はあるが、果たして要求があるか…といったところか。

 ガンナーについては、乗せてさえいれば北ベトナム側のヘリについてはほとんど驚異でなくなるため、必ずを乗せるようにすること。対ヘリ戦ではパイロットは落ち着いて敵をセンターにとらえることにだけに専念すればいい、後はガンナーが勝手にやってくれることだろう。無理にパイロットがロケットで攻撃しようとすると、体勢を崩す原因になるし、何よりガンナーの仕事の邪魔だ。ロケットなんか使わなくてもMi-8くらい落とす能力は十分にある。

 このヘリの驚異といえば地上からの対空砲、対空ミサイル、それと戦闘機ぐらいである。戦闘機の出るマップは限られており。ほとんど地上からの攻撃に注意すればいい、あとは死角からのMi-8のロケット攻撃であるが、そういうときは落ち着いて相手を捜し、センターに入れる、あとは向こうのあわてる様を眺めていればいい。

 運用法としては相手の気を引く意味でも、どんどん前に出ていってかまわない、相手の陣地・周辺を攻撃、味方地上部隊がきたら援護に回る、の要領で敵のリスポンポイントを順々につぶしていけばいい。途中来るだろうMi-8は機関砲で軽く追い返してしまおう。

【輸送型】
 パイロットになったあなたはタクシードライバーだ。早く確実に兵員を運ぶことが目的になる。兵を生かすも殺すもあなたしだい、という気が重くなるような機体だが安心していい、マップにもよるが兵を満載することなんてほとんどない。パイロット含め6座席あり、うち2つはM60機関銃がつく銃座である。

 運用法については、このヘリに兵を満載し白旗向けて一直線、旗から旗へ…といったようなスタートダッシュを決める必要のあるマップでもない限り、今のところ目立って使われることは無い。輸送要請に応えたりするのが、少々地味ではあるが主な仕事になるだろう。また要請に応えてくれる輸送ヘリ乗りがほとんど居ないのが事実であり、それにより輸送要請もほとんど行われなくなったこともまた事実。しかしながら、戦況をみていれば「お、こんな時につかえないものか」「こんな時にいてくれたら」と感じることがあるだろう、気がついたときにでも前線から一歩引いてみて使ってみることをおすすめする。

 ちなみに、このM60銃座、敵陣に横付けし掃射すれば効果あるかと思ってやってみたが、どうやら銃座についた兵はいい的らしい。威嚇程度にしか効果はなかろう。さっさとミニガンに変えてもらいたいものだ。

まとめ
 通称「ヒューイ」「イロコイ」「イロコイス」、攻撃型は特に「ガンシップ」などと呼ばれる。もっともヘリらしいヘリであり、アメリカ軍の中核を担う重要な機体である。

 車両・ボックスを運搬するためのウインチを双方とも持っているため運搬も可能だが、操縦が不安定になるため注意が必要、チヌークがいればそちらに任せるのもいいだろう。なんにせよ慣れていないうちは無理して運搬作業は行わないでいい。

 全長12.7m メインローター径14.6m 全高3.6m 自重2300s 最高速度204q/hとなる。ライバルたるMi-8と比べると全長はほぼ半分でしかなく、自重に至っては3分の1ほどでしかない。それゆえの高機動性を十二分に生かし、強力な武装を用い戦場を縦横無尽に暴れ回る、それがパイロットたちに課せられた仕事である。

<BacK>